わたしはスミレちゃんになれない
わたしはいつだって少女漫画の世界に憧れを抱いてる。
中学生の時は高校生になったら僕等がいたの七美と矢野みたいな、もしくは矢野みたいな男の子には出会えなくても、スーパー優しくて更に男らしさも兼ね備えてて美人なお姉さんがいて1番の友達は学校イチのモテ男っていう竹内くんみたいなひとにであって、すてきな恋をするんだと思ってた。
いざ高校生になってみたらまず、クラスにあんまり馴染めなかった、(笑)友達はいるし勉強だってギリギリだけど問題なかったし、グループを組みとのきにあぶれるわけではなかったけど、なんとなくいつも教室にいるのは落ち着かなかった。
朝早く学校に行ったらベランダで黄昏るジョングクがわたしの視線を感じて振り返っちゃってどうしようみたいな高校生活は何処に落としたんだろう
原因はわかってる。わたしが入りたかった部は定員があって、顧問から与えられる課題にクリアしないと入れないっていう初っ端からハードル高めな部だったんだけど、クラスに同じ部に入りたい仲間がいてその子と、隣のクラスの2人と仲良くなって4人で半月くらい入部を目指して頑張ってた。
途中で諦めちゃうひとがいたり、なんやかんやでわたしたち仲良しは入部できることになったんだけど、あろうことか入部届けを提出するっていう日にわたし以外の3人は入部届けを忘れてきた。(ほんとうにうっかり忘れたのか口裏を合わせたのかは永遠に知りたくない)
入部に制限を設けているくらいだから入部届け忘れ、後日提出が認められることはなく、わたしは見事ぼっち入部を果たしたわけです。
その顧問が当時の担任なんだから居心地の悪さマックスだし、一緒にがんばってた友達とも距離ができるし、、こうしてなんとなくなじめない人の出来上がり。
本格的に部活が始まっちゃえば人間関係もある程度リセットされて、ぶじにともだちができるわけですが、なーーーんとその子たちがまぁ気の合うジャニヲタだった、、、それはラブソーが流れるくらい運命的な出会いだとおもう。ちなみにその子たちとはいまも仲良し、!
お気づきかと思いますが、見事入学後2ヶ月も経たずにわたしが七美になれる見込みはなくなった。そう、気の合う仲間と楽しい楽しいジャニヲタ高校ライフがはじまったわけ!
そんなふうに過ごした高校3年間、ほとんど恋愛することもなくわたしは光くんと美勇人を愛でることに一生懸命だった。
大学生になったら出会いも広がるし彼氏なんてあっという間にできるでしょなーんて思いながら、、(盛大なフラグ)
『この通り♡ノート貸して♡』な出席ギリギリぐぅちゃんと仲良くなれるかな、、!って。
絶対に絶対に浪人はしない!って思って臨んだ大学受験は辛うじてなんとかなって、素敵なキャンパスライフスタート!するはずだったんだけど、何を間違えたのかここでもわたしはあんまり空気に馴染めなかった、(もはや集団に馴染む力がないんだとおもう)そもそも理系単科大に素敵なキャンパスライフを求めるのが間違いだったのよ、憧れはハチミツとクローバーだったんだけどな、、、
少女漫画に憧れるわたしは、ヒロインになれそうな場面すら巡ってこないことにすこしばかりショックを受けた。
いや、そんな、そもそもヒロインになれるようなキャラじゃないのは分かってたけど、、それでもそんなシチュエーションがいつかくるんじゃないかって期待してるわたしがいたりもした。(尚当方アイドルオタクである)
2限終わりに『一旦バイト行くわ!カードよろしく!』って去っていき22時頃サークルの飲み会に現れるジョングクは何処に落ちてましたか。
大学2年生のとき、ひさしぶりきみはペットを読んだ。
松潤や、志尊くんで実写化しているのでご存知の方も多いかと思いますが、わたしは漫画がいちばんすき!漫画のモモがいっっちばんかわいい!(笑)
バリキャリOLスミレちゃんが、ある日マンションの下で死にかけの男の子を拾うところから2人の関係がスタートするの、、
スミレちゃんは拾った男の子が昔飼ってた犬のモモにそっくりだからモモって呼ぶことにして、ストレス発散にモモにシャンプーしたりペットとして飼うことに決めるわけ
そこにはヤラシイ関係は一切なくて、ご主人様とペット。ほんとに飼い主と犬、1人と一匹みたいな生活がスタート、、、
ざっくりしたあらすじでごめんなさいね、でもみんな知ってるでしょ?
あぁ、わたし最終的にスミレちゃんみたいになれたら良いなっておもった。
七美にも、はぐみにも、山田さんにもなれないのは知ってるから、スミレちゃんみたいな生き方したいなって。
外では鎧みたいなスーツを着てカッコよく仕事して、おうちには可愛いワンコがいるなんてそんな素敵な大人ったらないじゃん?!って。スミレちゃんはわたしの憧れそのものなのよ、
条件の良い憧れの先輩の前じゃ泣かないのに、モモの前だと素直に泣けるスミレちゃん
本当は心がグラグラする日もあるのに、それを隠して強がるスミレちゃん
そんなスミレちゃんの心をゆっくり溶かしていくモモ、、ってその関係がすごくすてきだなっておもった。
わたしは蓮見先輩みたいな人が憧れだったけど、モモみたいな可愛くて世話が焼ける子も悪くないのかも知れない、、むしろそっちの方がわたしの拗れた心を溶かしてくれるのかも知れない、、、!
なーーーんて、君ぺならヒロインになれる気がしたけど
だけど、わたしはスミレちゃんになれない。
わたしは、
大学を卒業して働き始めても未だにアイドルのケツをヘラヘラ追っかけてるOLだし、スミレちゃんが纏ってるかっこいい鎧も仮面も持ってない。
なんとなーーーく働いて、アイドル見て癒されて、現場に行くためにお金を稼いでる、夢なんかもってないつまらない大人になってしまったわけで、きっと家の前に男の子が落ちてても拾えるような穏やかな心も何処かに忘れてきてしまった。
楽しいけどね、この生き方!楽しいんだけど時折これで良いのかな、と思ってしまうんだよ、、
おかしいな、スミレちゃんにならなれるとおもったのに、、
強がることはできても、甘える相手を見つけることはすごくすごく難しい。
いつかそんな人が現れるのかな、それとも蓮見先輩と息苦しい思いをしながら付き合うのかな、
それとも、ずっとずっとこじらせ続けていくのかな、、
あぁスミレちゃんになりたいな、、、
モモの髪の毛わしゃぁってしたいなぁ、、
ヌナ〜〜!おかえり〜〜〜!!!
乾燥してたからちょっと借りちゃった♡
………許す、、
〜君ぺ番外編うちのテテ〜
ヌナ、、早くおいで♡
勝手に寝室入るなってあれほど…!、
結局なぜか布団にいるててちゃん
可愛い可愛いててちゃんだと思ってたのにいつからこんなに男前になってたの?
『たまにはこういうのも良いでしょ!』
わたしはスミレちゃんになれなくて良いから、テテちゃんの君ぺが見たいです。
テテはモモになれる、!
お題「好きな漫画」